少しずつ元の生活に戻りつつありますが、世界中でコロナ感染拡大し始めた一年半前から今まで、長い間各地で色々と制限がありました。
「不要不急の外出は抑えるように」TV画面から何度も繰り返される言葉は、理解はできるけれど一部の業界(特にエンタメ業界の方達)は本当に苦しい一年半だったと思います。
ところで、今回の事がきっかけで不要不急という言葉について少し考えた。🤔
不要不急(読み)フヨウフキュウ
引用 コトバンク
する必要もなく、また、急ぐ必要もないこと。とりわけ重要でもない用事などについていう。
[補説]なければないで困らず、特に急いで揃える必要のない品物などにも用いる。
たしかに、人間にとって必要不可欠な衣食住が満たされていれば、ご飯をしっかり食べて体を休めれば息をし続けることができる。
でもコロナ禍以降、心の不健康者が増え悲しい事に自ら命を絶つ人も激増しています。
昔から不況や苦しい時代の中だからこそ、心の拠り所として生まれたアートやエンタメもあります。
そんな物が世の中にはたくさん溢れていて、そんなものに救われている人が沢山いる。
不急なので我慢すべき時は我慢が必要だけど、不要じゃないよ、不要にしないで❗️
そしてマンホールカード巡りの途中で、そんなことを改めて思うきっかけに出会いました。
いざ、藤澤浮世絵館のおてなみ拝見。
〜おしながき〜
富士山が見える街並み「辻堂駅北口」
JR東海道本線辻堂駅北口には、バスターミナルにショッピングモールや公園とマンションが立ち並びます。
街並みが整備されておりとても暮らしやすそう。
景観もよく天気の日は、日本が誇る富士山🗻がしっかり見えます。
マンションが多いけど、空が広くて気持ち良い😊
駅前の辻堂駅北口大通り線を歩いて5分ほどで到着。
ココテラス湘南
学習塾や音楽教室やアトリエなど、文芸に関わる店舗が入っている施設で、藤澤浮世絵館は7階が入口。
入館無料‼️
開演時間は10:00〜19:00ですが開演すぐに到着。
エレベーターが開くとすぐに、消毒とアンケート用紙コーナー。
なんと、一番乗り〜☝🏻🥳
このアンケートは場所によりあったりなかったり。
項目もバラバラで都道府県と年齢はわかるけど、たまに「マンホールカードを何枚位持ってますか?」という質問があります。
数えてみたらやっと60枚を超えたところ。
それでもカードケースがいっぱいになってしまったのですが、皆さんはどんな風に保管してるんですかね?
特に3桁超えの方達…大量に入るケースとかあるのかな?🤔
無人の受付でアンケートを提出したら奥へ…🚶♀️
浮世絵グッズも販売中!
無料の施設とは思えないくらい色鮮やかで綺麗な館内。
通路の壁は粋な赤色、浮世絵風。
中に入ると職員さんがいるので、コロナ感染拡大予防のためのヘルスチェックシートを記入して提出。
手指消毒も忘れずに❗️
受付では浮世絵グッズを販売しています。
絵葉書、メモ帳、クリアファイル、マスキングテープなどの文房具など…
そして、気になる250円のすごろく。
東海道の名所を周るすごろくですが、駒が旅人で可愛い😍
テーブルいっぱい結構な大きさです。
縁起の良い寳船や宿場町の紙模型も、浮世絵風の色合いってだけでなんだか可愛い❣️
撮影スポットには、江戸時代のご当地キャラ大集合。
東海道の各宿場とコミカルな表情をみせる妖怪(?)達。
この時は歌川芳員の特集で、このパネルをはじめ展示コーナーには沢山の作品が飾られていました。
ところで、私は浮世絵といえば→東海道五十三次→葛飾北斎の富士山と混同していたのですが正しくは…
🗻葛飾北斎=富嶽三十六景
🌊歌川広重=東海道五十三次
同時期に活躍していた2人はお互いが刺激し合う存在感だったそうです。😠🔥😠
また、今回特集を組まれていた歌川芳員は、歌川広重と同じ浮世絵界の最大派閥歌川派の一派。
歌川派はとにかく大きな派閥で、対抗できるのは葛飾北斎など数えるほどしかいないほどだったそうです。
浮世絵や日本美術に詳しい方ならご存知の2人なのでしょうが、全く絵画に詳しくない(センスもない)棗さんからすると葛飾北斎の方が聞き馴染みがあります。
でも作品を見比べてみると、葛飾北斎の方が波しぶきなど荒々しく迫力があり、歌川広重の方がまるでシルクスクリーンの様な滑らかさを感じます。(個人の感想)
そもそも浮世絵ってどんな風に描かれているのかすら知りません。
恒例、知らない事に興味が湧いたらNatsumedia🔍🤔
・広く普及したのは、戦乱終の江戸時代
・江戸時代初期に成立した絵画(前期・中期・後期・明治以降の4段階に分けられる)
・安く良質な絵画を大衆に広めるために木版画を主流として作成されたが、最初期の浮世絵は版画はなく肉筆画のみ
・時代により描かれる人気の題材がある(民衆・美人画・舟絵・歌舞伎座の看板…等)
・浮世とは、平安時代初期に見られる「苦しい」「辛い」を意味する「憂し」の連体系「憂き」に名詞の「世」がついた「憂き世(つらい世の中)」が語源
・平安時代末期になると、定めない無常の世という観念が付加される
・江戸時代に憂世から浮世(はかない世の中)になる
浮世絵が版画という事すら知りませんでした😅
そして、冒頭の話に繋がりますが、まさに辛い中から生まれ人々の心を掴んだんですね。
花火🎆も実は疫病退散の願いから生まれたと知った時に同じ事を思ったけど、人は今の苦しい状況を何とか抜け出そうともがいた結果、新しい何かを生み出していく。
昔も今も人間の強さを感じます。💪🏻
館内は4コーナー
前置きが長くなりましたが、ここからはサクサク館内紹介😅
藤澤浮世絵館は大きく4つのコーナーに分かれており、4番目の企画展示コーナーはイベント期間毎に変わります。
東海道五十三次コーナー
まず最初に、館内奥まで続く長い通路の壁際に展示されているのが歌川広重や葛飾北斎が描いた、東海道にまつわる浮世絵や絵図。
写真がない時代に遠く離れた場所から街の様子を知れる、るるぶの江戸時代版⁉️
藤沢宿コーナー&江ノ島コーナー
東海道の宿場町「藤沢」を写真や映像と共に浮世絵を紹介。
そしてその隣には、江戸時代に一代名所となった「江ノ島」の絵図や観光ガイドと共に浮世絵が展示されています。
二世安楽とは、現世と来世に安楽を得るという意味。
この石造は、実際に藤沢宿から江の島へ続く約4㎞の江の島道周辺に48基の道標として建てられている市指定重要文化財です。
企画展示コーナー
こちらは浮世絵だけでなく藤沢市の民俗資料などの展示もあり、幅広く郷土文化を学べるコーナー。
各地の名所や名物が描かれてます。
江ノ島全景の絵はがき。
こちらは写真ですがなんとも言えない不思議な色合い☺️
というのも、こちらは手色彩絵はがきといって白黒印刷のコロタイプの写真に手で色を塗り重ねた物なので、着色する人により色合いが変わる千差万別な絵はがきなんです。
何かを見て何かを感じる、外に出れない時に家の中でも楽しめるのが芸術の良いところですね。
…とか色々言うてますが、私は芸術センスも全くないし実際外に出て、食べたり空気を肌で感じたい派です🤣
でも、目に見えた物を自分なりの世界に変換して表現する人は大好きです。
その人に見える景色はその人の視点だからこそですが、その他の人には見えない景色を表現して伝えるところに惹かれる。
大衆の心を掴むって、共通心理もあるけどこういう自分に見えない景色を見せてくれるところにもあるのかもしれないと思う今日この頃。
マンホールカード「藤沢市A001」
マンホールデザインは藤沢市の花フジをモチーフにしたうす紫の淡くて上品な絵柄。
「藤沢」の地名の起源については諸説あります。
ア.藤(ふじ)の多い水辺の地、
イ.藤沢次郎清親(鎌倉時代)の居住地、
ウ.淵(ふち)や沢の多い土地、
などが代表的ですが、淵沢(ふちさわ)が藤沢(ふじさわ)に転化したとする説ウ.が妥当と考えられています。
藤沢市公式サイト
また、こちらの施設が藤沢ではなく藤澤なのも謎。🤔
藤沢市藤澤浮世絵館の詳細
なかなか見応えのある施設。
無料なので普段浮世絵に馴染みがない人でもお手軽に体験することができて楽しめると思います。
神奈川県藤沢市辻堂神台二丁目2番2号ココテラス湘南7階
0466-33-0111
開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日、振替休日の場合は翌日)、
年末年始(12月29日~1月3日)
展示替え等のため臨時休館日あり
入館料:無料
JR東海道線:辻堂駅北口より徒歩5分
公式サイト