名前だけは聞いたことがあるのに行ったことがない、そんな場所のひとつだった六義園。
だいぶ昔、金沢の兼六園に行った時に「東京なら六義園も良いですよ」と言われ、同じ「六」という数字で何か繋がりがあるのかしらん❓と深読みし記憶に残っていました。
しかし実際調べてみると関わりがあるのは和歌山で、日本庭園が再現する和歌の浦?🤔
いざ、六義園のおてなみ拝見❣️
〜おしながき〜
園結びチケットでお得入園
前回ブログ旧古河庭園の記事でも書きましたが、六義園の入場料は300円。
そして、両園に入園できるお得な「園結びチケット」は大人400円です。
また、両園の距離は徒歩でも20分以内の距離。
自転車なら10分ほどで、こちらも駐輪場があります。
入口は旧古河庭園と似ており洋風の門ですが、こちらの園内は終始和テイスト。
お庭番も頑張ってお仕事中。🧹🥷
チケットを見せ中に入るとまず広場があり、六義園に関する案内板が並んでいました。
六義園のモデルは和歌山
ここで、初っ端から私の勘違いが明確になる。
六義園は兼六園とは全く関係がなく、なんとモデルは和歌山県でした‼️😳
六義園とは、五代将軍徳川綱吉の側用人であった柳沢吉保が約7年の歳月をかけて設計から作り上げた庭ですが、
万葉集など多くの和歌に詠まれた和歌山市の「和歌の浦」や、その周辺の名所を再現し、和歌の心を映し出しているらしいです。
そして、和歌のテーマパークとも言われているそう。
六義園八十八境(園内に作られた88ヶ所の見どころ)のうち半数以上は、和歌山市の地名や景観が設定されています。
私は和歌山に行ったことがないのでピンとかなかったけど、行ったことある方なら和歌山を感じることができるのかも❓😊
万葉の時代の人々も憧れた和歌の聖地を感じて、ここで一句。
「六義園 兼六園と 無関係 それならなぜに 六がつくのか〜」
(和歌は五七五七七です。📝)
なぜ日本には「六」が多い?
ここで、個人的に疑問💡を感じたので少し調べてみました。
実は、和歌や庭園など、歴史を調べていくと六という数字をやたらと目にします。
まず、和歌の名人を調べれば六歌仙。
次に、庭園を調べればここ六義園や金沢の兼六園。
六という数字について何か意味がありそう❓🤔
宗教での六の意味
仏教において、六根清浄という言葉があるそうです。
視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚、知覚の感覚を浄化することを指すらしい。
また輪廻転生をする6つの世界として、地獄道、畜生道、餓鬼道、人間道、修羅道、天道を六道(ろくどう)と呼ぶ。
西洋でも六芒星✡️がありますが、日本でも伊勢神宮などで魔除けのシンボルとして使われている。
こちらは、逆三角形と正三角形の組み合わせが上昇と下降や、陰陽、天地など相反するものの調和や融合を示しているそうです。
六歌仙(ろっかせん)とは
平安時代前期の有名な歌人、僧正遍昭,在原業平,文屋康秀,喜撰法師,小野小町,大伴黒主の6人の歌人のこと。
後からつけられた名前だが、なぜ六人を選出したのかは明らかでない。
古今和歌集の序に見える「六義」の縁で、「六」という数に格別の意義を担わせたのかもしれないとも言われている。
六義園の名前の由来
中国の古い漢詩集である毛詩の詩の六義(りくぎ・むくさ)からきている。
ちなみに六義とは、内容上の分類である風・雅・頌と、表現方法上の分類である賦・比・興の総称で、平安時代の代表的な詩人紀貫之が日本の和歌に取り入れたそうです。
実は六歌仙を選んだのも紀貫之とのことなので、紀貫之のラッキーナンバーが「六」だったのでしょうか?
(ちなみに私のラッキーナンバーは5️⃣✌🏻😊)
兼六園の名前の由来
ついでに兼六園についても調べてみました。
こちらは、優れた景観の代名詞六勝が由来。
庭園では「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望」この対立する2×3セットの6つの素晴らしい景観(=六勝)を兼ね備えることはできないと言われていましたが、まさにその6つを兼ね備えた庭園という意味らしい。
相反するものが共存するのに、お互いを壊さない微妙な調和、二面性?
実は私は、ワンフレームで相反する物が想像できる景色や事柄や人にすごく惹かれます❣️
なのに、兼六園に行ったのはだいぶ昔でその時はちゃんと感じ取ることができなかったな〜😅
なので、改めてまた行ってみたい場所のひとつです。
(新しい事もしたい行きたい、でも再訪もしたい、あれもこれもやりたいで毎日が、忙しい楽しです❤️)
調べた結果、六の数字の意味は大陸から伝わったものが多いという印象でした。
ちなみに六義園は日本に作られた中国(儒学思想)とも言われているそうです。
大泉水を周り和歌山〜吉野〜中国へ
六義園のお散歩に話を戻します💦
中央には大きな池「大泉水」があり、その周りを囲むように各地をモデルにした風景が造られています。
ちなみに、マップ左上(西)の木々の辺りは吉野エリアになりますが、和歌の理念を表しているそう。
(吉野にも桜を見に行ってみたいよ〜🌸😆)
正門(東)から→南→西→北→東のルートで散策。
まず、南から見える大泉水に浮かぶ島や池に映しだされる水面の景色は、とても穏やかで心が落ちつきます。
妹山(いものやま)・背山(せのやま)
南側から見る池の中には妹山・背山があります。
昔は女性のことを妹(いも)、男性のことを背(せ)と呼び、この中の島は男女の間柄を表現したものらしい。
イザナギ、イザナミの故事にちなむ「せきれい石」もあるそうです。
あれ⁉️でも「小野妹子」って妹つくけど男だよね❓🤔
(また変なこと気になっちゃって、でも話が先に進まないのでこちらはスルーします💦)
中には入れないので遠くから眺める感じですが、あれかな?これかな?…よくわからず😅
安全第一!ルールは守ろう
池の周りを周っていると、結構際どい場所もあります。
入れないようにロープが貼ってあります。
しかし、残念ながら守らずに「いいや入っちゃえ❗️」と言い写真を撮っているおじ様グループもいました😥
池ぽっちゃん💦しても知らんぞ〜😠
…と思いつつも、近くに救命具をしっかり確認。👀
この救命具は橋の近くなど見所スポットで多く見かけたので、落ちる人がいるんでしょうね😅
本当に浮くのか、少し心配な簡素な浮き輪。
でも、もしかしたら観光客用ではなくお庭番さん🥷達のためかも❓
池に張り出した松を剪定したり、景観を守るための定期メンテナンス、ご苦労様です🫡
現代と昔を行ったり来たり
六義園に初めて訪れてみて印象に残った景色は、やはり水面。
普通に見るとビルがあり現代の都会なのに、水の中は昔の景色を映しているかの様に静か。
さらに、西から北に進み中国エリアに差し掛かる手前のつつじ茶屋付近は、より古風。
ちなみに茶屋と言ってもお店ではない。😗
つつじの木でできた休憩スペースです。
ちょうど皆さん歩き疲れた頃なのか、ベンチは混んでました。
渡月橋(六義園)を超えて
六義園の中には、なんと京都もあるんです‼️😳
ちょうど真北の場所にある、渡月橋。
すっごく小さな石の橋で、真ん中の繋ぎ目部分を渡るのが少し不安になります💦
こちらの渡月橋は、「水面に映る月が東西に架けられた橋の上を渡っていく事」を詠った和歌から名付けられており、京都の渡月橋とはまた違う意味らしいです。
20〜30分でちょうど約一周、東側に戻ってきた頃には西陽が差し込み眩しい景色。
一つの池を周りながら、時間旅行した気分。
この昼下がりの訪問、大正解だったかも❣️
秋を感じる、これを見るといつも思い出す言葉。
実るほど頭を垂れる稲穂かな(これはススキ🎑🤣)
ぐるっと周って、最初の入口付近にある休憩所兼売店に到着。
こちらではせん茶🍵やお団子🍡以外に、うどんなど食事もできます。
お土産も売っているのでそこそこ人で賑わっていました。
売店の裏には竹林もあり、最後まで色んな顔を見せてくれるとても素敵な日本庭園でした❣️
六義園の詳細
東京都文京区本駒込6-16-3[
駒込駅より徒歩7分 千石駅より徒歩10分
⚠️駐車場なし
開園時間:午前9時~午後5時(入園午後4時30分迄)
休園:年末・年始(12月29日~翌年1月1日迄)
入園料:一般300円 65歳以上 150円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
※団体割引、パスポート、他園とのセット販売あり
東京都公園協会
六義園、結構なおてまえでした。