「秩父三大⚫︎⚫︎」というと氷柱のイメージが強いが、三大神社も有名な観光スポットです。
これまで秩父の東側方面にご縁がなく、なかなか行けなかったのですが、今回は武州日野駅から秩父鉄道で長瀞駅まで一気に移動。
ロープウェイに乗って、ロウバイの花咲く山頂の奥宮へ。
いざ、宝登山神社のおてなみ拝見!
〜おしながき〜
長瀞駅発、無料送迎バスあり
以前、養浩亭での宿泊で上長瀞で降りたことはありましたが、長瀞駅は初めて。
こちらの駅の方が観光客向けのお店も多く賑やか。
秩父鉄道は可愛い駅舎が多い傾向?
鉄道むすめさん達も、宣伝活動を頑張っています。
駅のすぐ横にある長瀞町観光案内所でレンタサイクルがあるので利用するつもりだったのですが…
改札出ると目の前に停まっていたバスの文字が目に入る。
宝登山ロープウェイ無料シャトルバス
勝手に目に飛び込んでくる、こういうのは見つけるのが早い私(ラッキー)
バスはすぐに発車し、宝登山ロープウェイの入口に向かう坂の下で停車。
とんとん拍子で進み、まずは奥宮から参拝。
QRコード決済、旅行支援クーポン利用可
坂を上がるとロープウェイのりばとテント売店があります。
思ったより人が多く並んでいたため早々に券売所へ向かいチケット購入。
大人料金は往復830円、片道は490円。
また、カゴに入る小動物なら別料金で同伴可能です。(盲導犬・介助犬はOK)
さらに嬉しい事に、こちらでは前日に両神荘で頂いた、旅行支援クーポンの利用が可能でした!
その他、PayPayなどの一部QRコード決済も利用可能。
なおロープウェイの出発時間は、平日は1時間に2本。
休日は1時間に4本で、17時には終了するのでご注意ください。
(※下画像は山頂→麓、帰りの時刻表です)
ゲートを通り過ぎ、中に入ると丁度山頂から「ばんび号」が戻ってきました。
アナウンスによると最大50名乗れるらしいのですが、とにかく実際見ると思ったよりも小さい。
頭の細いロープ一本のみで、麓と山頂の全長832mを約5分間で結びます。
宝登山ロープウェイはつるべ式で、途中の中間地点でもう一台とすれ違う仕組み。
つるべ式とは、片方の車両が引き上げられると、もう片方の車両が下りてくるという仕組みのこと。
5分であっという間にこんなに高い場所に到着。
ちなみに、中間地点に平らなラインがあり、そこで対向車線の「もんきー号」とすれ違う際、一瞬だけゴンドラが上下に揺れてフワッと内蔵が浮くような感覚がありました。
宝登山頂の絶景とロウバイ園
何はともあれ、広い山頂に出て秩父連山を眺めれば、一瞬で気分爽快。
ボランティア教室で作られた竹灯篭が至る所にありますが、そもそも駐車場は麓のロープウェイ乗り場まででロープウェイは17時で終わりますが、ロウバイのライトアップ期間は19時頃まで運行していたらしい。
そして、田舎にとって夜の山頂はデートスポット♡
こちらのハートの竹灯篭、よく見ると何か彫られており灯りが付くと文字が浮かび上がる仕様。
きっとさぞかしロマンティックな事が書かれてるに違いな…👀
「長瀞は 天下の勝地♡」
天下…勝地…
硬い、文章が硬いのよ
将軍と姫のデートスポットか?!
ちなみにここで写真を撮ってるカップルはいませんでした。(笑)
なぜなら、この時の皆さんのお目当てはこっちが多かったみたい。
ロウバイ
辺り一面甘い香りが漂い、黄色く小さな花がとっても可愛らしい。
ロウバイは中国原産で漢名の「蠟梅」の音読みとのこと。
唐梅とも書き、甘い梅の香りの花を咲かせます。
宝登山の山頂はそんなに広くないので30分もあれば、かるく一周できます。
(※宝登山小動物公園まで行くと、もう少し時間が必要と思いますが。)
また、ロープウェイの片道料金を見て不思議に思っていたのですが、麓の駐車場から山頂迄は2.7㎞程で1時間もあれば歩けるらしいく、歩いて帰る人もいました。
宝登山神社、奥宮は神秘的
ロウバイ園を抜け一番上まで行くと、急に森の様な中央地帯。
急に空気変わります。(ごくり)
ここが宝登山神社の奥宮です。
私の中で印象に残っている奥宮といえば千葉の香取神宮ですが、同じ様に静かな場所なのに厳かで強そうなパワーを感じます。
でもこちらの狛犬さんは、スリム。
そう、三峰神社や新大久保の稲荷鬼王神社と同じ、山犬(オオカミ)。
ちょっと見た目が狐さんにも見えますね。
奥宮
奥宮の不思議な所って、本殿の様に大きくもないし、彫刻や派手さもないのに、「ゴゴゴゴゴォー」って凄みがある感じがしませんか?
“本当この敷地に入ってきちゃってすみません、お邪魔します(汗)ありがとうございます”って感じでついお辞儀をしちゃう。
(ノリ軽ッ🤣)
あと、ちょっと気が緩んでる時だと叱られた気がして参拝の後はビシー( ̄^ ̄)ゞとします。
ヤマトタケルが名付けた宝登山
ところで、宝登山の名付け親が日本武尊ということはご存知でしょうか?
日本武尊は東征の際に宝登山で山火事にあい、その時現れた巨犬に助けられ頂上まで案内されました。
そのことから、この犬たちは“山の神”の使い、この山を「火を止める山」=「火止山(ほどやま)」と名付けて山頂に神々を祀ったそう。
そこからさらに、火止山→宝登山に転じたのこと。
ヤマブお休み処
奥宮の前には売店と囲炉裏があります。
山火事には十分気をつけながら、皆さん休憩中。
「やきみかん」の立て看板と七輪の上の蜜柑がとっても気になりました。
意外だったのが、全国で焼きみかんを食べた事がある人は結構いるということ。
生で食べるよりも甘くなるらしいのですが、皮剥くの熱くて大変そう。
参拝後は再びロウバイ園と秩父の山々を見ながら、ロープウェイ乗り場に戻る。
実は、この辺りから突然左足の付け根と膝に痛みがはしりました。
旅行前の武術の練習で痛めた&前日の氷柱で転んだ時の痛みが急にやってきた。
(正確には、痛めた足をずっと庇って歩いていたため反対の足が限界を超え急にズキーン)
しかし、滅多に来れない場所なのでこのまま旅を続けます。
ロープウェイ乗り場から、宝登山神社の参道まで歩いて降りましたが、通常8分くらいの距離を足をひきづりながら倍の時間をかけて到着。
宝登山神社(寳登山神社)
実は寳登山神社とも書き公式サイトもその記載で、宝登山神社は常用漢字体。
御祭神は、第一代の天皇「神日本磐余彦尊」。
山と水や植物の神様「大山祇神」。
火を司る神様「火産霊神」。
火災除け、盗難避け、諸災厄除け、家内安全、商売繁盛、金運向上などのご利益があるそう。
参道は広い割にお店は少なめ。
飲食店があるくらいですが、ランチタイム後は終わっていたり、たまたまこの日休業日だったりで静かでした。
少し進むと、白と金の華やかな鳥居が見えます。
この鳥居、格好いい〜!
石段の奥に本殿が見えます。
なんとも神々しい景色。
張り切って石段を上ります。
ちなみにこの時の私の足は上りは全く問題なく、下りで重心がかかる時だけ付け根がズキーン。
なので、行きは楽々ヨユー
ご機嫌で手水舎でお清め。
木彫りで屋根の橋がクリンとしてるのがオシャレ。
狛山犬さんにもご挨拶。
華やかな彫刻が素敵な本殿
やはり秩父三社というだけあり、秩父神社にも三峯神社にも負けず劣らずの立派な本殿です。
秩父三社の共通点は、3つとも本殿の彫刻が色鮮やかなところ。
日光の東照宮みたいですよね。
宝登山神社の本殿は沢山の龍がいらっしゃいます。
実は宝登山神社は、埼玉県で初めてミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで一つ星を得た神社。
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンとは、フランスで発売される日本の観光地を紹介するガイドブックのことです。
この煌びやかな彫刻とが選ばれた理由なのでしょう。
しかし、色のない神楽殿も素敵なのだ。
本殿周りも多数の神様
本殿の左側には多数の神社と神様がいらっしゃいます。
藤谷淵神社(ふじやぶちじんじゃ)
こちらには、たくさんの神様がひと所にまつられています。
日本武尊社(やまとたけるのみことしゃ)
先ほど紹介した、宝登山神社の名付け親、日本古代史上の伝説的英雄。
天満天神社(てんまんてんじんじゃ)
学問の神様、菅原道真さんを祀っています。
そして、少し奥の森にすすむとある、
宝玉稲荷神社(ほうぎょくいなりじんじゃ)
こちらの神社、少し珍しいご利益があります。
稲荷神社の五穀豊穣や商売繁盛はもちろんのこと、紛失物が見つかる?
そのご利益かどうかはわかりませんが…
昨年まだ新しいのに突然真っ黒になり壊れたスマホを、4ヶ月後に試しにつけてみたら直っていました。
失ったはずの回路を復活してくれた、のかもね?
その後、通称:癒しの小道を降りていくが、個人的には全然癒されず一歩下る度に足腰に激痛が走る。
そして参道入口に出ました。
(出ちゃたのです)
いや、御朱印とか…社務所に行きたかったのに強制退場させられちゃいました。
その結果、再びあの石段を上り社務所に向かう。
いや、上りは良いがまた下るのか。
2回目の本殿では、足の回復をお願い!
宝登山神社の節分福豆
再び戻ってきた、社務所の前にはおみくじコーナー。
あまりにも種類がありすぎて悩んだため、逆に引くのをやめた天邪鬼な棗さん。
そんな天邪鬼を祓うために、これ頂いてきます。
節分福豆(100円)
神社のお豆ってなんだかパワーありそう!
家に帰って開けてみると、沢山の豆と紅白落雁。
分かりにくいけど、これは打ち出の小槌?
振れば振るほどお宝が出てきたり願いを叶えてくれるという、“あの小槌”?
「振らずにパクッ😋寧ろお宝出さずに、お腹の中にパクッ」
そのご利益あってか、特に何かお宝に恵まれてはいませんが、内側から幸せな気持ちが溢れています。
あと昨年末からご飯がすっごく美味しくて、外でのお酒の回数が徐々に増えてます。
大黒さん「幸せなのはいい事じゃが、ワシみたいなお腹になるぞよ」
棗「…(もぐもぐ)」
宝登山神社の御朱印と詳細
今回頂いた御朱印はこちら。
右側の紫のスタンプは調べたら、桐の花でした。
家紋「五三の桐」は、かつて皇室や時の国家指導者達が使用した由緒正しい紋章なんですって。
御神祭が神武天皇なので、こちらの紋なのでしょうか?
本殿もサクッと周れば30分ほどで十分楽しめるが、やはりロープウェイとセットでの観光がおすすめです。
ちなみに、今回の宝登山神社で秩父三社巡りは完了。
どの神社も本当に素敵でしたが、秩父神社以外の2つは交通の問題でなかなか難しい神社。
私の様に、1日であちこち観光したい方は時刻表と睨めっこしてプランを立てましょう。
宝登山神社
埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
0494-66-0084
社務所:8:30〜17:00(10〜3月は16:30迄)
公式サイト
宝登山神社、結構なお手前でした★