伊豆といえば海産物、そして伊東と言えばひもの。
鼻が効くと巷で噂の棗さん。
マンホールカードを貰いに来た東海館の目の前から、良い匂いがしてくるのを嗅ぎ逃しません。
それは数年前も同じで、偶然訪れた伊東の海でも嗅ぎ逃しませんでした。

魚も海もネタも、美味しいモンは全部取り逃さずゲット？
いざ、伊東の海の美味しい干物と楽しいイベントの、おてなみ拝見！

今回は①〜③のルートで海まで10分ほどのお散歩コース🐾

①激安天然ひもの店　マルキ

この時は実家の神奈川へ数日間の帰省中。
ということで、マンホールカード巡りをしながら、両親に伊東の干物をお土産に買うという裏ミッションがありました。
問題はどこで買うかである。

ひものの相場（※個人の見解です）

これまで何度も海で干物を買ってきた結果、自分の中でのあるルールがある。
①観光客向け店舗のパウチ物は買わない
②買うなら、地元のひもの屋さんで
③価格帯も、魚の種類にはよるが一枚350円以下
④当然美味しくなければ、イカン

買ったお店に文句は言わないが、入る前に自分フィルターで細かく“ふるいをかける”。
お店にとってはコスパの悪い客かもしれない。

今回、そんな私のアンテナにかかったお店が、こちらのマルキさん。

一枚50円から、地元ひもの店

東海館の前にある、小さなお店。
ショーケースの中を見て驚いたのは、1枚50円や80円という、今まででも見たことがない100円以下の価格。

同じ魚でも大きさや、塩かみりんかで多少価格は変わるが、どれも安い！

一番高くても、550円のイカ干し。
（私はひとつ小さいサイズ200円を購入）

もはや、ここで買う以外の選択肢はない！
しかし、せっかく東海館の前で観光客も多く来るというのに、言い方は悪いが商売っ気がない。
暗い店内に声をかけるも、反応なし。
看板の番号にかけても、聞こえてくるのは電話の呼び出し音。
数分待つも反応がないため、諦めかけたその時！
お出かけしていたお店のおじいちゃんが、チャリで帰ってきた〜
でも、この“ゆるさ”がイイ。

安さの秘密、自家捌きと天日干し

あまりにも安すぎる干物たち、気になり理由を聞いてみました。
伊東の駅前や人が多く通る海沿いでは観光客価格で高いのかと思っていましたが、そこにはシンプルかつ意外な理由が…

おじいちゃんが自分で捌き天日干ししているから。

もちろん高いお店全てではないが、“工場で捌いた魚”や“乾燥機で乾かした魚”を大量購入し干物に加工して販売している所も多いらしい。
その場合はコストがかかるため、必然的に販売価格が上がる。
100均の様に大量生産することで安くなるパターンもあるけど、全部1人でやるからこそ安いパターンもあるんですね。

また乾燥機では表面しか乾かないが、天日干しでは中までしっかり乾いてるから日持ちもする。
とても天気の良い日の旅のスタート地点だったので心配でしたが、保冷剤なしで夕方までOKだし家に帰ってラップに包み冷蔵庫保存でも2〜3日OKとのこと。

まいわし、ムツ、アジ、イカ、珍しいらしい“とびうおの干物”も購入。
おじいちゃんに色々教えてもらってるうちに、追加購入でいっぱい買っちゃいました。

大好物のさばみりんは、多めに買って保存。
天日干しのひものは中まで乾燥しているので、焼きすぎると固くなってしまうため注意！
みりんの味付けも濃すぎず自然の味、コスパ最強の美味しいひものです。

マルキひもの店
伊東市東松原町13-8
0557-37-3282
営業日・営業時間：不明

②姉妹都市リエティと伊東の絆

松川遊歩道を抜けると、公園があります。
「リエティ・伊東　永遠なれ！」

実は、イタリアのリエティと伊東は友好都市提携が結ばれている。

そのきっかけは、伊東市の「タライ乗り競争」と、イタリアのリエティで行われている「樽乗り競争」が似てるから。
先にリエティ側が見つけて声をかけてかけてきてくれたそうですが、もしイカダなど形状が違う物に乗っていたら存在しなかったご縁。
何がきっかけになるかわからない。

公園にはリエティから寄贈された「石臼のモニュメント」。
その横では、毎年オリーブの苗木を植栽していています。

石臼の横には蛇口がありますが、出てくるのはオリーブオイルではなく普通の水。

木から収穫されるオリーブの実は塩漬けにされるそうです。
チーズとオリーブでワイン飲みたい。

③なぎさ公園で自然と同化

市制30周年記念として、1977年に設置された地元彫刻家の彫刻は「市民の平和と幸せを希求する姿」をシンボル化したもの。

らしいが、正直私にはロトの紋章にしか見えない💦
大きな駐車場にトイレもあるので、ドライブ中の休憩にも良いスポット。
しかし、近くに道の駅マリンタウンやオレンジビーチがありそちらに行く人が多いのか、かなり空いている穴場。

虫眼鏡🔍みたいだけど、実は水飲み場🚰
そして辺りを見渡せば、地元の人が彫刻に同化している。

所見でこのすっぽり収まり方はできない。
しかも、うまい具合に日陰にもすっぽり。
相当通ってる玄人の休憩スタイル。

穏やかな海が見える公園の先端では、はしゃぐ家族のモニュメント。

波のない穏やかな海。
癒されるぅ〜〜

ちなみに、この公園の前の大通りを少し北上すると杉國商店があります。
今回お昼を食べに行ってみたのですが、満席だったので断念して駅に戻りました。
（やはり、杉國さんは伊東泊の翌日朝が狙い目）
次回に続く。

なぎさ公園
〒414-0022 静岡県伊東市東松原町2-178-36
24時間開放

④伊東魚市場で面白体験

最後に、今回の訪問ではない＋期間限定なのですが、近くの面白いスポットをご紹介。
なぎさ公園から1㎞ほど東、歩いて12分ほどの場所にある地方卸売市場伊東魚市場。

春と秋のお楽しみイベント

漁港の卸売市場＝お魚が安く買えるだけかと思いますが、こちらでは春と秋の２回イベントを開催。
以前春にたまたま近くを通り立ち寄ったら、運良くイベントに遭遇！

出店も出てるし、魚以外のものもたくさん！
伊豆名産、ニューサマーオレンジのゼリー。

あおさ、地のり。

里芋、たけのこ。

でも、やっぱり漁港といえばお魚メニューですよね♡
つみれきんぴら味噌汁。

さざえつぼ焼きが200円？

そして、嬉しい試食コーナーは…

試食でキンメにサバもみりんと塩と食べ比べできちゃうくらい、魚の種類多すぎ。

でも、それじゃまだ普通の漁港と変わりません。
いとう漁業共同組合の面白いイベントというのは、こちらです！

一般人でもせりに参加できる！？

通常、資格のない一般人はせりに参加はできません。
しかし、こちらのイベントで「鮮魚のせり体験」ができちゃった。
グルメ漫画でよく見る、目利きの仲買人が登場するアレです。
時間になると徐々に人が中央に集まり、発泡スチロールの箱に入った鮮魚セットのセリが開始。

店「いきますよ〜、では100円から開始しまーす」
棗「200円٩( ‘ω’ )و」
これこれ、徐々に根上がり競うやつ、これがやりたかったよね〜

しかし、ウキウキする私の楽しみをよそに、すぐに前の方から…
？「2000円！」
会場一同「え💦」
結局、その後誰も手が上がらず即決終了（汗）

いやいや、せっかく素人が安く落とせるかもっていうお遊びを楽しみに来てるのにさ〜。
せっかちな人と、心の余裕のない人は嫌いです（笑）
そんな人は棗的には有罪、逮捕しちゃうぞ！

パトカー＆白バイに乗る

こちらもたまたま偶然のタイミングで、貴重な体験をしました。
実は私、パトカーに乗ったことがあるんです。

と言っても、悪いことして捕まった訳でも、奪って無免許運転した訳でもありません。
普通に、乗りました。

ゴーカート以外で運転席に初めて座ったのがパトカーな女、それが棗一期。（笑）
ちなみに、ボタンを押してパトランプもチカチカさせて完全にパトカーを操っちゃう！

漁協のイベント開催日、かつ春の交通安全運動期間等たまたま偶然がかさなり、まさに一期一会な思い出。
またタイミングがあえば、行きたい場所です。
いとう漁業共同組合　公式サイト

伊東の海の美味しい干物と楽しいイベント、結構なおてまえでした★