旅行と呼ぶには近い、そして敢えて人混みに飛び込んでいくのが嫌という理由でこれまで避けていた、関東圏内の季節の花イベント。
しかし最近はなんだかんだ、近場の花を見に人が集まるるスポットに飛び込んでいます。
旧古河庭園バラフェスティバル
宝登山神社のロウバイ
哲学堂の梅
石神井川の桜
亀戸天神の藤まつり
そして、6月といえば紫陽花(あじさい)。
紫陽花といえば、鎌倉。
“アンチベタな観光地、アンチ人混み”な私が、ベタベタ激混み人気観光地の鎌倉&江ノ島で、可能な限り人混みを避けつつ楽しんだ6月上旬!
今回は「明月院ブルー」で有名な明月院、長谷の御嶽神社でなんちゃって撮り鉄、共にあじさい尽くしな鎌倉散策の、おてなみ拝見。
〜おしながき〜
明月院(めいげついん)の見どころ
正式名称は、福源山明月院(ふくげんざんめいげついん)。
紫陽花の名所として有名で、通称「あじさい寺」という名でも知れ渡っています。
生まれも育ちも神奈川なのに、実は今回初めて行きました。
おすすめ訪問=咲き始め6月上旬の開園前
詳しい理由は後述参照で、結論から!
ピーク時には駅の方まで長蛇の列でかなり混むと噂を聞いていたので、今回は少し早めの6月最初の土曜日に行きました。
咲き始めで早いかと思ったけど、例年より早く咲いておりこれが結果大正解。
(年々四季の見頃ピークが少しずつ早まっているので、恐らく今後も6月上旬がポイントな気がする)
そして、明月院開園の時間より早めの8時にはJR横須賀線北鎌倉駅に到着。
開園30分前なら余裕と思っていたのですが、駅から明月院に向かう人の群れに出鼻を挫かれる。
でも、途中で列で並び待ちしつつ開園時間通りに入園できたので、こちらも結果ベストタイミング。
途中の曲がり道で、8時頃には警備員さんがスタンバイ。
ここを曲がると、山の裏側のウネウネした道にはいりますが、人の群れのおかげで方向音痴の私でも迷う事なく目的地に進めました。
北鎌倉からは徒歩10分程で到着します。
開園時間に注意!6月は8時半開園
通常は9時開園ですが、紫陽花の時期は30分早く開演します。
たかが30分、されど30分。
この30分が大きく勝敗を分ける。(°▽°)
少しずつ紫陽花が見え始め、正面入口ではすごく綺麗なブルーの紫陽花が出迎えてくれました。
ブルーベリーみたいな綺麗な青。
ふむ、これが噂の明月院ブルーか。
確かに、街中でよく見る淡い色の紫陽花とは違い、澄んだブルーです。
拝観料大人500円を払い、いざ入園!
人気撮影スポット①朝の鎌倉石の石段
明月院のあじさい人気撮影スポットはいくつかあり、そのうちの一つが山門に続く石段の両脇に咲く紫陽花。
あじさいシーズン中の朝は、撮影用エリアとして道を塞いでいる様子。
ちなみに、鎌倉石(かまくらいし)とは…
神奈川県鎌倉市、藤沢市周辺に分布する凝灰質砂岩。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/鎌倉石
比較的柔らかく加工が容易だが、そのために磨耗しやすい。 現在は採掘されていない。
山門へは迂回ルートから行けますが、まずここで撮影順番待ち渋滞が発生。
人が写り込まずに石段のあじさい写真を撮れるようお寺が配慮してくれてますが、最前列で一眼レフを構えてずーっと動かない人もいるので、すぐ撮れるかどうかは運次第。
また、この通行止めは朝の開園直後の対応らしく、時間が経ち混んでくると安全のためにも解放、つまり人の頭だらけの石段の写真になりそう。
せっかくの機会なので私と少し待ち一枚撮ってすぐに移動しました。
ちなみに、上からだと撮る人があまりいないので穴場かも?
しかし、この両脇の紫陽花は写真だと葉っぱの緑が強く写り、綺麗に撮るのが難しい。
このスポットは時期的にはもう少し後の中旬くらい、満開のころがベストかもしれません。
というのも、明月院の紫陽花は殆どが「ヒメアジサイ」という種類で、咲き始めは淡い色で段々と濃くなるらしい!
もう少し時間が経って濃い明月院ブルーになった方が、生い茂る葉っぱの緑に負けない写真が撮れるかも?
(しかしさらに人は増えるので、今度はそっちの問題が大きくなるジレンマ)
人気撮影スポット②悟りの窓
石段の上には山門があり、この先に本堂と人気撮影スポットがあります。
やはり早い時間から列ができ人が並んでています。
こちらもせっかくの機会なので並んで待ちました。
山門の途中で鮮やかな花菖蒲や植物を眺めながら15分ほどで本堂前に到着。
ところで、明月院は山の中(山と一体化してる?)にあります。
なのでたまにこんな子も登場!
丸窓撮影待ちの皆さんを励ましに来た野生のリス。
サービス精神旺盛なリスさん、丸窓の部屋の上を走るパフォーマンスを見せてくれました。
(目立ちたがり屋のリス)
そうこうしてる間に、やっと撮影の順番が回ってきました!
こちらの丸窓は「悟りの窓」といい、窓の奥に見える庭園は通常は入園不可ですが、期間限定・別途拝観料500円で入場できるエリア。
私は入らなかったけど、ちょうど花菖蒲の観覧で大変混み合っていました。
丸窓を通して四季を見せてくれるが、特に初夏のあじさいと秋の紅葉は美しいと人気のスポット。
しかし、素人が撮るには難しい。
建物主体で窓を撮るかor窓からの景色を主体で撮るか、明るいor暗い…など撮り方で全然印象が変わるらしい。
また、手前の黒いサソリみたいなのはカニという説もありますが、何を意味するのかはいくら調べても不明。
まさか「悟りの窓、サソリの窓」?
丸窓の黒い物体、正体は蠍(サソリ)?
※2023/6/23追記
蠍について、面白い情報が入りました!
蛇蝎(じゃかつ)という言葉があり、ヘビやサソリに毒があるように、私たちも煩悩という毒を持ち合わせているというような喩えがあるらしい。
※蝎=蠍
また、煩悩(毒)は消せじゃなく、常にあることを自覚して生きてくという教えもある。
明月院の丸窓の前にいるのはやはり蠍で、その様なメッセージが含まれているのかもしれません。
明月院=丸窓=満月?
人気の丸窓は禅の心、宇宙を表しているとの事ですが、確かにこの窓越しから見る四季の景色からは色々な景色や感情が見出せそう。
そして、建物の奥に浮かび上がる窓はまるで空に浮かぶ満月。
これは部屋が少し翳る夕方頃や少し暗い秋冬に改めて見に行きたい。
お寺の名前にもなっている明月といえば、明るい月=満月。
月にあやかり境内ではうさぎの飼育や、月笑軒という喫茶店があるらしい。
また、明月院の丸窓については、公式サイトも見つからず本当の事はわかりませんが、きっとこれも満月を表してるのではないでしょうか?
明月院の御朱印
御朱印は本堂横でいただけますが、山門から丸窓の撮影待ちでかなり混み合います。
でもご安心ください!
丸窓はスルーして寺務所や本堂後庭園に行く人用の迂回ルートあり。
御朱印は300円でいただけます。
紫陽花の絵や青色を使うなどはしておらず。
これほどあじさい寺として有名なのに、意外なことに赤一色のシンプルな御朱印でした。
御朱印ブームにのらない感じもイイ!
お地蔵さんも、明月院ブルー
本堂で参拝&御朱印をいただいた後は、石段の周りの小路で改めてあじさい鑑賞。
明月院には約2500株の青色のあじさい株があり、シーズン中は境内が独特な青色で埋め尽くされ「明月院ブルー」という有名な代名詞がつくほど。
そのブルーは紫陽花にとどまらず…
北鎌倉戦隊…
「俺は明月院ブルー」
「私も明月院ブルー」
「儂だって明月院ブルー」
我も、我も!(・Д・)(・Д・)
レッドやピンクはいない、全員ブルー。
そして、開山堂前のお地蔵さんも皆さん写真を撮る人気スポット、花想い地蔵。
手に抱えている紫陽花とコーディネートされ、アクセサリーもブルー。
名前の通り、お花を抱えて何かを想っている表情。
人気撮影スポット③開山堂&瓶の井
山門から見て本堂の左側のエリア。
開山堂という建物と、井戸があります。
江戸時代水に恵まれなかった鎌倉において、質の良い水が出るの井戸は貴重でした。
水質が良く美味しい、そして伝説がある井戸は「鎌倉十井(かまくらじっせい)」と呼ばれ、こちらもそのひとつ。
井戸の内部に膨らみがあり、瓶の形に似ていることから「瓶の井(かめのい、またはつるべのい)」と名付いたそう。
人気撮影スポット④やぐら〜裏道感
開山堂の左には大きな空洞が見えます。
明月院やぐら
やぐらというと木で高く積み上げられた日本の建築物をイメージしますが、こちらは中世鎌倉時代特有の洞窟墳墓のことで、鎌倉市内で現存するものとしては最大級とのこと。
木に覆われた岩肌を遠くから眺めるので、とても見づらいのですが、中には釈迦如来像などがあります。
そして、ここから正面入口に戻るまでの道は石段の雰囲気と異なり比較的空いており、より自然の紫陽花を鑑賞できる裏道感なスポットになります。
道の途中にあるお地蔵様や仏像もとても穏やかで癒される。
石の上で育つもみじ。
たまたま落ちた根が、土も水もない石の上に根を張って育ったというパワー満載な紅葉の木。
今の季節はわかりにくいので、ぜひ秋に見てみたいスポット
そして、“皆さんにスルーされてたけど私が気になった景色”がこちら。
本堂の丸窓に対抗して、草窓?!
紫陽花と葉っぱに囲まれた、隙間の奥を覗き込むと滝。
彷徨ったジャングルの奥地で、秘境&水をやっと見つけたぞ〜感。
また、この辺りは日陰のせいか、葉っぱの緑も含め全体的に景色が青みがかっているのも印象的でした。
いつも見ている淡いパステル調とは違う、そうこの色こそ明月院ブルー
人気撮影スポット⑤あじさい小路
正直、人混みが嫌い&普段から花を愛でてるわけでもない私が、紫陽花のために鎌倉に行く日が来るとは思わなかった。
しかし結論、行って良かった!
咲き始めの時期でも十分綺麗な明月院ブルーを堪能させていただきました。
石段も素敵ですが、参道から外れたあじさい小路も名スポット。
身長より高い紫陽花に囲まれて進む感じが、子供の頃の探検を思い出す。
ピークで混み合う時は入場制限や整理券を配る事もあるという明月院。
一部ヒメアジサイとは別の品種もあるが、青一色でこんなに楽しめるとは思わなかったです。
明月院(あじさい寺)の詳細
多少撮影の順番待ちもありましたが、ゆっくり見ても入園から30分で一通り楽しめました。
※本堂後庭園まで行く場合は、広そうなので1時間以上は時間をみておくことをお勧めします!
明月院(あじさい寺)
神奈川県鎌倉市山ノ内189
0467-24-3437
9時00分開門~16時00分閉門
(6月は時間が変更するので各自でご確認ください)
【拝観料】
高校生以上:500円
小中学生:300円
障害者:無料(要障害者手帳)*付添1名無料
【本堂後庭園公開時】
拝観料+別途500円
鎌倉観光公式ガイド
※明月院の歴史は当ブログでは割愛させていただきます。気になる方は上記サイトをご確認ください。
鎌倉いとこのきんつば
明月院を出て北鎌倉駅に戻る午前9時頃。
私が行く時よりも行列は長くなっていたけど、まだ駅に届くほどではない。
そして、道の途中で開店準備中の露店を発見!
鎌倉いとこのきんつば
いろんな色の麻雀牌みたいなきんつばが可愛くて、準備中だけど声をかけてしまいました。
各250円、選び抜いた2つを購入。
賞味期限は3日!
今回は色で選んでみた。
紫芋のきんつばと、白チョコきんつば。
あじさい色です!
紫芋はオーソドックスな和菓子かと思いきや、甘さはあっさり目で私好み。
白チョコは、中にプチプチドライいちごが混ざっていますが、例えるならストロベリーチョコのレアチーズケーキみたいな洋風きんつば。
これ、絶対他のも美味しいこと間違いなし!
ちゃんと江戸時代からの製法で、でも現代風にアレンジされた和菓子。
ほぼ、初きんつばの私も大絶賛の味。
鎌倉いとこ公式サイト
北鎌倉その他見どころ
北鎌倉駅から明月院に向かう途中、他にもあじさい名所のお寺があります。
こちらは駅から1分の、円覚寺
こちらでは、白い紫陽花やカラフルな紫陽花を見ることができるらしいです。
円覚寺
神奈川県鎌倉市山ノ内409
0467-22-0478
拝観料500円
公式サイト
長谷御嶽神社の見どころ
場所が少し変わりますが、鎌倉といえば長谷寺も有名ですね。
今回、北鎌倉駅から江ノ島に向かう途中で少し寄り道。
鎌倉からバスで長谷へ。
長谷寺への人の波が凄いが、私は通り過ぎ長谷駅方面に5分ほど歩く。
住宅地の裏道を歩いていると、紫陽花がちらほら。
ブルーを見たら、次はピンクや白も見たくなるのが人間のサガ。
向かったのは、長谷寺に比べるとだいぶ人が少なく落ち着いて参拝できる長谷御嶽神社。
こちらは、「みたけ」ではなく「おんたけじんじゃ」と読む。
境内はスマホも撮影禁止!
お目当ての紫陽花、境内でとても綺麗に咲いていたのですが、残念ながらスマホも含め一切「撮影禁止」とのこと。
紫陽花だけでもダメなのか?一応お寺の方に聞いてみましたがNGとの回答でした。
こういう場所でルールを守らないのってバチが当たりそうな気がするしちゃんと守りましたが、守らず隠しながら撮りまくってる人も結構いました。
カラフルな紫陽花の御朱印も何種類かありますが、普通サイズで700円でした。
こちらでは開運厄除け破魔矢のおみくじをひいて、大吉でた!
あじさい江ノ電、撮り鉄体験!
ところで、御嶽神社に入った人が出てこない。
一体皆さんどこに行ったのか?
実は神社の反対側の鳥居を出ると、線路踏切に繋がっており皆さんそこに並んでいます。
そう、この辺りの電車といえば江ノ電だ!
で、なんと運が良い事にちょうど電車が来た。
もちろん電車が来る前方は、立派なカメラでスタンバッた玄人撮り鉄さん達で埋め尽くされていたのだが…
後ろガラ空き!(み〜つけた)
最後尾だったので、江ノ電のお尻withピンクの紫陽花コラボが撮れました。
紫陽花も最前列方面(画像上2枚)はまだあまり咲いていなかったので、逆に後ろから(画像下2枚)で良かった説?
でもやっぱり江ノ電といえば、緑×黄色のお顔を撮りたいよね。
(なんて、撮り鉄さんぶっちやいました)
長谷寺から江ノ電で、江ノ島へ
長谷御嶽神社は山岳信仰ですが、実はこの土地では珍しい。
というのも、すぐ近くは海岸なんです。
長谷駅に向かうにつれ、南国感が強まってくる。
駅真横の飲食店のしらす丼に心惹かれますが、今回の食事は江の島と決めているため通りすぎる。
次回は、長谷寺と海岸&長谷グルメ散策もいいな〜(旅ネタ帳追加)
今回は、江ノ電からの海を見て我慢してると…
あ、レンタサイクルもいいかも!
(私の旅ネタ帳、続々追記中)
近所でもふとみれば…
鎌倉の紫陽花を見た一週間後、地元でふと道の脇をみたら咲き始めてました。
神奈川と東京でも多少開花時期が変わりますね。
そして、うちの近所にはお庭手入れを頑張っているてお家が多いことに今更気づく。
一年中こんなに綺麗な花が咲いていたのをスルーしていたなんてもったいないΣ(゚д゚lll)
近場巡り、もっと深掘りしていこうと思った今日この頃。
後半の江の島編や、一旦飛ばしていた4月5月のおでかけ記事を書いてから書きますのでしばしお待ちください。
明月院(あじさい寺)&長谷御嶽神社、結構なおてまえでした★