江の島奥津宮〜江の島岩屋@神奈川【灯篭洞窟探検】
江の島の南西「奥津宮」のさらに奥にある、「江の島岩屋」は波の浸食により形成された洞窟。
今回は、その岩屋を目指し歩いた参道にある飲食店や、パワースポットの龍宮を交え行き方をご紹介します。
いざ、江の島奥津宮&江の島岩屋のおてなみ拝見!
〜おしながき〜
①山ふたつ
江の島大師で神仏習合と神仏分離の面白い歴史を感じましたが、奥へ進むとさらにもの凄い歴史を感じるスポットが!
江の島の関東ローム層と「江の島縁起」
こちらは武蔵野ローム層と呼ばれる地層。
12.6〜1.17万年前に箱根山や富士山から降り注いだ火山灰が蓄積されたものらしい。
白い帯の様な地層は箱根火山の大噴火で短期間に積もった軽石層。
江の島伝説では、10日間の大地震の後、弁天様率いる神々が空から石を降らせ海からは火柱が上がり江の島が隆起したと言われています。
ところで、富士山は4つの火山からできてると言われていますが、江の島では「山ふたつ」というキーワードがあります。
実は、江の島を上空から見ると「ひょうたん」の様形をしており、それがまさにこの場所。
海岸浸食によって岩肌が崩落し、まるで山が二つ連なっている様なくびれの部分です。
場所はちょうどシーキャンドルの真裏(※ここから行き来はできません)。
強い風が吹き抜ける断崖絶壁に廃墟?
この谷底には木食上人行場窟という、修行場の洞窟があるらしい。
ちなみに、木食(もくじき)とは五穀を断ち、木のみを食べて生活するらしい。。。
御岩屋通り(①〜②)
サムエル・コッキング苑からだいぶ歩いた気分だし、以前来た時はもっと近くに感じたのはきっと色々寄り道してるせい?
だって、密かにデザインが違うマンホール蓋があるし。
あとは、やはり暑さのせいでしょうか。
飲食店も何軒あるので、疲れた方は無理せず休憩しましょうね!
また、自販機もあるので飲み物も確保してください。
でもこの辺りの自販機は、夕方にはお茶や水は売り切れ続出なので要注意!
何が出てくるかわからない「?ジュース」を押す勇気は私にはなかった…(笑)
荷物になるけど、夏に岩屋へ行く時はサムエル・コッキング苑あたりで飲み物確保がオススメ。
この後の記載で理由がわかるかと思いますが、なんなら2本用意しても無駄じゃない。
②奥津宮
御岩屋通りを抜け、再び神社の中の様な景色。
江ノ島灯篭開催期間はこの辺りもライトアップで華やかになります。
道がこちらであってるのか不安になっていたが、「江の島岩屋」のノボリが見えて少し安心。
でも岩屋はここからまだまだ先なんだよなぁ〜
頼朝寄進の鳥居
源頼朝が、岩屋洞窟に弁財天を祀り、鳥居を奉納したとのことですが随分離れてませんか?!
わたしはこれを読んで、“やっともうすぐ岩屋か!”と淡い期待を抱いてました。
鳥居入って右にある御神木にも寄り道。
亀石(亀甲石)
形が亀の甲羅の岩はよく見かけますが、こちらくっきりと亀の甲羅の様な模様が浮かんでいます。
※伝わりにくい写真でごめんなさい。
こういう石の上って何故かよく一円玉乗せられますよね。
そして、ついに奥津宮に到着!
観光客の多い末っ子女神の辺津宮>次女の中津宮>そして長女のここ奥津宮。
岩屋や龍恋の鐘に向かう人が多く人の行き来はあるものの、参拝者の数は体感で「20:4:1」。
人が少ないので、ゆっくり心を落ち着けて参拝ができます。
美人三姉妹の長女の神様は、弁財天様のいる岩屋の1番近くにいますが、昔は長女ならではの大役も任せられていたらしい。
それは、岩屋本宮に海水が入りこんでしまう4月~10月の間は、岩屋本宮のご本尊がこちらに移されていたそうです。
実はここ、これから向かう岩屋のちょうど真上に位置するのだ。
龍宮(わだつみのみや)
奥津宮のすぐ左隣に、カッコ良いお宮があります。
“りゅうぐう”と読みたくなるけど、“わだつみのみや”。
協力なパワースポットとしても有名な龍宮には芸能人の名前が書かれた旗も沢山ある?
ご祭神の龍王大神様、祠の上におわします。
いや、これもうドラゴンボール揃って神龍呼び出しちゃった感じなんよ。
「出でよ神龍!!」
「さあ、願いを言え」
ドラゴンボールは後出しルール追加で結局願いが叶えられていく、優しい世界が好き(笑)
余談ですが、10年以上前に来た時とほぼ同じ景色を無意識で撮っていました。
画像右上の海もこの後載せますが、全く同じアングル。
(感性が変わってないってこと?)
何度でも感動できるし、何度でも願い叶えて前進し続けるってこと!
岩屋手前の飲食店(②〜③)
龍宮の左の道を進み、岩屋通りを抜ければ岩屋まであともう少し。
その短い区間、結構急な石段コーナーがありますが飲食店が増え始める。
何故こんな歩きにくい場所にあるのか、岩屋からの帰り休憩で入ってみてその理由がわかりました。
魚見亭
あまりの暑さにコーヒーフロートを頼んだけど、写真撮るのも忘れるくらい一瞬でがぶ飲みしてしまった(←その理由は後述参照)
このお店はとても広いのですが、人気はテラスカウンター席。
すぐ真下が海、いや崖!?
その景色はさながら、足元ぶらぶらするジェットコースターの視界。
※ビビリのため表現が若干大袈裟です(笑)
テラス席では、刺し盛りやビールを注文し昼呑み満喫する大人客。
暑いけどこの景色じゃ、そりゃ〜お酒も進むことでしょうよ。(いいな〜笑)
魚見亭→富士見亭→見晴亭と石段を下りながらお店が続く。
後少しの距離なのに、猛暑の中はこの石段が結構きつい。
夏は熱中症で倒れない様、要注意です。
稚児が淵
「かながわの景勝50選」に選ばれたこの場所は、海水で削られた平坦な岩盤が隆起した景色が特徴。
稚児が淵レストハウスという建物(公衆トイレ)がありますが、ここは昔は小さな飲食店だったそう。
昔私が行った時はまだお店を経営していた時期ですが、記憶にないのが残念。
ここも素敵なロケーションなのに空いていて穴場のお店だったらしい。
稚児ヶ淵石灯籠を越え、赤い橋が見えれば江の島岩屋もあと少し。
赤い橋から行列待ち、目安は30分
なのですが、ここから既に行列。
はい、岩屋の入場待ちー(ガーン)
ここまでくるのに相当体力消耗してるのに、近くで休める様な場所もなく、また日陰無し直射日光がエグい。
率直に言うと、いつ倒れてもおかしくない。
私は日傘とお茶を持っていましたが、お茶は残り1/5程度でそれもすぐに熱湯になる。
辺りには本当に何もないので、もう一本お茶を買っておけばよかったと激しく後悔。
昔来た時はオフシーズンの平日で待ちなしで入れたため、今回の状況には度肝を抜かれました。
橋がカーブしていて先が見えない、まるで海の中でポツンと待つ様なこの不安な状況になったら皆さんも帰ろうか悩むかもしれませんので、ここでお知らせ。
(実際に引き返して帰る方も数人いました…)
橋の手前までの行列で、約30分待ちが目安。
…と橋に張り紙がありました。(笑)
実際に測ってみたら、本当に30分で入れたのでご自身の体調と相談してくださいね。
ちなみに、岩屋の中はエアコンが効いているのでご安心ください。
(※ただし、トイレや自販機はありません)
この真上に先ほどの奥津宮や龍宮があるのだから、相当石段を降りたということがわかると思います。
何はともあれ、倒れることなく無事入場。
③江の島岩屋
江の島岩屋の中は大きく3つの道があります。
入口(岩屋の歴史資料展示)
まず、入口入ってすぐに階段を降ります。
外からの天然な雰囲気からは一転、道も広く足場も整備されておりそこそこ明るい。
この雰囲気が、地下ライブハウスに入っていく感じに似ている。
壁一面に岩屋に関する掲示物があるが、読む元気もなく通り過ぎる。
かなり大量にあるので、全部読み込んだらかなりの時間がかかると思います。
奥まで進むと、与謝野晶子の歌碑がある池に到着。
第一岩屋(江島神社発祥の地・氷穴)
池から左右に分かれ道。
ここを左に曲がると、第一岩屋エリア。
少し進むと、粋なロウソク貸し出しサービスがある。
昔からあるサービスで、以前も利用しました。
棗はロウソクを手に入れた!
冒険の雰囲気が100上がった。
洞窟内は明るいので、正直必要ありません(笑)
でも、こういうのは雰囲気大事でしょ?
さながら気分は、この岩屋で“弁財天に出会った弘法大師or戦勝祈願にきた源頼朝”である。
ちなみに、第一岩屋の1番奥はさらに二手に別れます。
右にあるのは「江島神社発祥の地」
入れるのはここまで。
でも穴は狭くなりさらに奥まで続いている。
この穴は一体どこまで続いているのか、気になりますよね?
江の島と富士山は地下で繋がっている?!
その答えは分かれ道の左の突き当たりのこちら?
富士山(鳴沢氷穴)まで繋がっていると言われています。
ちなみに、この「言われています」はだいぶ昔からそう言われている。
現代の科学の力を持ってすれば“本当のとこ?”を調べられそうな気がするのだが…
そして、①江の島岩屋は砂が積もり固まった崖が削られたもの、②鳴沢氷穴は富士山噴火の溶岩が冷え固まったもので、そもそも性質が違うとのこと。
それなのに何故繋がっていると言われてるのか?
【私の想像(妄想)】
大昔の偉人が短期間で山梨と江の島にて目撃情報があったが、関所は厳重に見張っていたぞ!
これは抜け道があるとしか考えられん!
からの「あそこじゃね?」的に噂が民衆に広がる。
でも、実は影武者でしたー(オチ)
はっきりしていない歴史の想像(創造)は自由。
もしかしたら科学の力で調査をしたら、繋がっていないことが証明されてしまうのでこれ以上は深追いしないのかも?
世の中知らない方が良いこともあるとか、ないとか?
第二岩屋(天然度高め)
次に、与謝野晶子歌碑から右側の通路を進むと、第二岩屋に続く道で一旦外に出る。
そこから見える海が最高で、ベンチもあり休憩できるがぎっしり満席。
海と風鈴で暑さを忘れる景色、岩場を振り返れば少し涼しくなりすぎるかも?(右下画像)
断層というのかな?
地震のプレートの模型を見ている様な、岩が色んな方面に折り重なったりひび割れや隙間がある。
でもこれ、この上に普通に神社や家やシーキャンドルがあり支えている土台なんですよね?
ちょっと怖い。
そもそも、そんな岩の中の洞窟に入り込んでる事の方が考えてみると恐ろしいが、安全にしてくれている管理者さんたちに心から感謝ですね。
ちなみに、第二岩屋は第一に比べてかなり洞窟感が上がる。
通路には華やかな灯籠が飾ってあるが、全体的に狭くて天井が近い。
ちょっと怖いけど奥に進んでみたい景色。
自称ビビリというてますが、実は仕事でも趣味でも結局先陣きったり、無茶振りされても乗り切っちゃうタイプの私。
ドラクエの戦術なら「ガンガンいこうぜ」タイプです。(笑)
って事で、全然人がおらず静まり返った第二岩屋もガンガン奥に進むと、行き止まりに怪しい紫の光。
第二岩屋は「様々な龍神伝説や伝承がある」とパンフレットに書かれてはいますが、その伝承は不明。
目覚めよ、龍神!(パンパン)
看板を見ると「龍神様の前で手をたたいてみて!何かが起こるかも?」だと?!
はい、パンっと(1回目)
がおーーん。
「…(ナニコレ?)」パンッ(2回目)
がおーーん。
こ、これはお願い事して叩いて、龍神が鳴けば願いが叶うってやつかも?
(辺津宮前の銭洗白龍王の銭投げの時と同様に、また自分ルールを勝手に作り楽しむ)
「…(アレもコレも叶いますように)」
渾身のパンッ(3回目)
…(スーン)
鳴かんのかぁーーーい∑(゚Д゚)
欲張りすぎると叶わないってやつですね。(笑)
第二岩屋はとても短くすぐに見学終了。
Uターンして最初の入口に戻りますが、本当にこの辺りの景色が素敵です。
日が暮れてきて海の水が増えてくる感じが、ちょっと怖いので、早く島の上に戻ろうと思います。
第二岩屋の窓から水が入り込まない様に指栓!
そういえば、昔はこちらの岩屋にあるご本尊は海水が入る時期は奥津宮に移動していたという話もありました。
今は入り込まないということは、昔より島が海上に上がって来ているのでしょうか?
そして、弁天島で思い出しましたが、同じ様な事を以前のブログ出雲大社の稲佐の浜でも書いていました!
温暖化で海水は上昇してるけど、それ以上に陸地がどんどん上に上がっている?
世界中の島の面積や、火山を測量し直したらだいぶ変わってそうと思うのは私だけ?
江の島岩屋の詳細
江の島岩屋ひとつで、今回も色んな方面の妄想が楽しめて満足の棗さん。
しかし、異常な暑さと喉の乾きで倒れそう。
帰る頃にはまだまだ行列ができており、並んでいる方々を見てすれ違いざま心の中でエールを送っておきました。
まだまだ暑い日が続きそうだしこれから行かれる方や来年の夏行かれる方、くれぐれも帽子や日傘、そして充分な飲み物を忘れずに持って出掛けてくださいね!
また、ここからの帰り道も石段上がったり御岩屋通りも長く感じます。
私はこの後、魚見亭のコーヒーフローとで命を繋ぎましたが、おそらく途中で見かけた道端で横になっていた方は岩屋の帰りで無理をした方かと思います。
無理せず休憩しながら歩きましょうね。
江の島岩屋
神奈川県藤沢市江の島2
9:00〜17:00
大人500円 小学生200円
藤沢市公式サイト
PASMO利用可能、各種電鉄のお得なきっぷでの入場な割引サービスあり!
展示パネルは読み込まず早めに見て周り、見学時間は20分程でした。
江の島奥津宮&江の島岩屋、結構なおてまえでした★