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雑司ヶ谷鬼子母神御会式@東京【大興奮!万灯練供養】

少し前に、「すすきみみずく」という可愛いモンが存在することを知りました。
場所は豊島区の雑司ヶ谷の鬼子母神堂
自転車圏内なのに今まで一度も行ったことがないエリア。
しかも、10月は年に一度の行事、御会式(おえしき)が4年振りに開催?!
新しい発見が何かあるかな〜位の軽い気持ちで行ったら、想定外の大号泣?!
いざ、雑司ヶ谷鬼子母神堂 御会式大祭のおてなみ拝見!

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雑司ヶ谷鬼子母神は何処にある?

「雑司ヶ谷鬼子母神堂」は、都電荒川線か副都心線の駅から徒歩5分ですが、なかなか個人的には縁がなく、名前は聞いたことがあるけど未知のエリア。
でも、調べてみたら池袋から近くて家からも自転車圏内でした。

ということで、平日の仕事後に軽い運動がてら行ってきました。
※後に詳細を書きますが、御会式は毎年日にちが決まっているので、平日ど真ん中でも開催されます!

19時ごろに到着すると、境内周りには凄い数の人と自転車。∑(゚Д゚)
駐輪禁止と書かれているので、あたりをキョロキョロ駐輪場を探しすが見つからず。

そんな時、地元の方がいたので近くに駐輪場がないか尋ねたら「うちの駐車場に止めていいよ」と、優しいお言葉♡
お祭りのテンションのせいかと思ったけど、多分この地域の方々の特性っぽい。
下町なフレンドリー感っていうのかな?
今時珍しい&なんか嬉しい感じ。
“人の好意は素直に受け取る”がモットーな私、ありがたく止めさせていただきました。
人が賑わう夜祭、凄く久々でワクワク♡(*´꒳`*)

お祭り屋台がすごい!

2023年は、コロナ禍以降止まっていたお祭りの復活が多い年という印象ですが、この日も境内には沢山の出店が溢れてる。
そして、とにかく酔っ払いが多い!(笑)
客も酔っ払い、出店の人も酔っ払い、酔っ払いながら皆んな楽しんでいる。

ふりふりポテトに対して、「これは…どれくらいふればいいの?」と真面目な顔で質問している酔っ払いさん。
お好きな様に、存分におふりなさいな。(*´ω`*)

きりたんぽ店は、お店の方の方が酔っ払ってる。
何処もかしこも、若干ウザ絡み気味のテンションですが、それらが全て許されるのが“お祭り効果”!

とりあえず、みそタンポ300円を食べながら時間を潰す。

雑司ヶ谷名物ではなく、しっかりと「秋田名物」と書かれています。(笑)
それにしても、お店の方がかなりお酒が進んでおり、ノリノリでお客さんたちと盛り上がりながらの販売。
こういう雰囲気、楽しい〜(*^◯^*)

よくお祭りでは屋台がかぶる事がありますが、1店舗ずつ売っているものが違っており、境内を一周ぐるりと周っても飽きません。
これぞ、“ザ・お祭り”だ!

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一画目の点がない「鬼」

ところで、こちらの鬼子母神堂。
正式な字はちょっと違う。
日蓮宗の寺院「威光山法明寺」の俗称が「雑司ヶ谷鬼子母神堂」。
これは、お寺によくある◯◯寺と正式名称の違いですが、そうではなく別の違い。
それは鬼子母神のの字です。

実は、鬼の一角目の点がないのだ!
鬼子母神といえば夏に朝顔まつりで入谷の真源寺に行きましたが、後から写真を見返したら、確かに点がありません!∑(゚Д゚)
鬼子母神は、元々人間の子供をさらって食べる悪神だったが改心して安産や子育ての神様となる。
幼児を抱いた菩薩形の美しい姿になったことから、角のつかない鬼の字になったのが由来とのこと。
スマホやパソコンで打てないのが難点ですね。

御会式の夜は列ができていましたが、通常なら休日昼間でも空いておりゆっくり参拝できます。

名物、すすきみみずく

実は、雑司ヶ谷鬼子母神堂に行こうと思ったきっかけが、X(旧Twitter)の相互フォロワーさんから聞いたこちらの“すすきみみずく”。
これを一度見てみたかった!

その名の通り、すすきのみみずく。
鬼子母神のお告げにより作られたと言われる、雑司ヶ谷鬼子母神の名物。
本殿横の寺務所で販売していますが、御会式の時には屋台でも販売されていました。

屋台のすすきみみずくは、少し大きめ?

羽の中に子みみずくがいるパターンもあり、とっても可愛い♡
今回初めて知った事、みみずくは猫のイメージでしたが漢字では「木兎」と書く。
どちらにしても、鳥というよりモフモフ丸々の可愛い哺乳類みたいです。
すすきの穂が、もふもふ感をリアルに再現!

江戸時代から続く駄菓子屋「上川口屋」

鬼子母神堂の境内には、お店が2つある。
そのうちの一つに、江戸時代から続く駄菓子屋さんがあります。
創業一七八一年 上川口屋

御会式の日は夜も屋台と一緒に営業しており大人気でした。
お客さんは大人の方が多く、皆さん懐かしんでいるが意外に商品は新しい?
どんどん焼きのキムチ味なんて、初めてみた…(°_°)

通常の営業時間は10:00〜17:00ですが、噂では現在は週末のみとか?

この赤い蓋のボックスが並ぶ姿が可愛い。

上川口屋さんは、境内の樹齢600年以上の「鬼子母神の公孫樹」の隣にあります。
鬼子母神の公孫樹は、景観重要樹木に指定されてる大きなイチョウの樹。

実は都内で2番目に大きな御神木で、子育てや子授けにご利益があるとのこと。
とても神々しいお姿でした。

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武芳稲荷&大黒堂

その御神木を囲む様にして真っ赤な鳥居が連なる、武芳稲荷

夜は少し怖い真っ赤な鳥居、中に入るなら昼間がおすすめ。(^_^;)

おキツネ様は、檻に入っていました。(*´-`)

実は鬼子母神堂が創られる前からあり、この辺りは「稲荷の森」と呼ばれていたそう。
ご利益は開運出世で、出世稲荷とも言われているそうです。

そして境内にあるもう一軒のお店は、上川口屋や御神木の向かいに茶屋があります。
大黒堂

“雑司ヶ谷七福神めぐり”があり、鬼子母神堂は大黒天なので、この名前なのでしょうか?
こちらのお店では、おせん団子という、みたらし&アンコの2本セットのお団子が名物。

また、境内のあちこちに狛犬以外の像もあるので、時間があれば是非探してみてください。

こちらのこまいぬんズは、丸々タイプ。
初めて見た、5頭身タイプの仁王像…?

大黒堂の裏のフクロウベンチ。

御朱印&その他詳細

御朱印は本殿横でいただけます。
納経料は“お気持ち”とのことなので500円納めました。m(_ _)m

可愛いすすきみみずくの袋に入れてくれます。

この日は七五三の写真撮影をしているファミリーを数組見かけましたが、それでもかなり空いておりのんびり散策ができる穴場スポット。

また、入口は3箇所あり、表山道がある一番大きな正面口の横のみみずく公園では地元の子供達が元気に遊んでいました。

雑司ヶ谷鬼子母神堂(法明寺)
東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20
03-3982-8347
JR池袋駅東口or目白駅より徒歩15分、東京メトロ雑司が谷駅or都電荒川線鬼子母神前駅から徒歩5分。開堂時間:9:00〜17:00
公式サイト

御会式の万灯練供養

さて、ここからが本題。
今回目当てに行った御会式ですが、なんぞや?

御会式とは、もともと日蓮聖人の忌日の法会で、法明寺では10月13日に宗祖御会式を行なっている。
そして、それとは別に後日、鬼子母神御会式が3日間行われるのだ。
毎年日にちは限定で3日間。
2023年は10月16日(月)〜18日(水)開催でした。

境内の出店や賑わいは先に紹介した通りですが、私がどうしても見たかったのがこちら。

境内に写真が飾られていますが、白いクラゲの様なボンボン=万灯(まんどう)を持って、街を練り歩く「万灯練供養」だ!

信仰心もなければ予備知識は何もなし。
ただ、今年たまたま目にしてフト実物を見に行きたくなったから!

参拝の時にもらった御会式新聞には順路コースが書かれており、池袋駅前の明治通り〜目白通り〜不忍通りを3日間で練り歩く。

やはり境内は見る人が多く混雑するため、私は少し離れ鬼子母神前駅の踏切付近で待機。
徐々に人が増え始め、予定時刻の30分ほど遅れて、遠くからドンドコ聞こえてきた!

大迫力!感動の万灯練供養

そのドンドコ音が近づくにつれ…ヤバい!
何故だか理由はわからないが込み上げてきた(*_*)

昔から自分の中の“謎の泣きポイント”(特に海上花火など)があり、どうやらコレもそうらしい…。
太鼓の音と人の掛け声が徐々に近づくにつれ、ついに瞬きしたらポロリと溢れそうな程。
必死で目を開き耐える、頑張れ私の瞳の表面張力!

しかし、ふわふわ巨大クラゲの万灯が目の前を通って行った瞬間に、ついに涙腺の結界崩壊。
(T_T)ダー
周りは活気と酒気に溢れた掛け声、そしてお祭りを楽しむ笑顔の人々。
そんな中ぽろぽろ目から雫垂れ流してる私。
でもこれは本来…

4年ぶりの復活を喜ぶ地元の人や、誰かを思う人の供養の涙であるべきで、この土地にも祭りにも縁もゆかりもない私が流す涙ではないんだ!

…と、そうは思っても一度結界が崩壊したら止まらないw
途中、まといを払いながらカメラ目線サービスをしていたお兄さんと目が合い「え?なんで泣いてるん?!」と怪訝な顔をされましたが、止まらないモンはしょーがない!(笑)

でもね、何かが乗り憑って涙がポロポロ落ちてるだけで感情はフラットなので冷静。
太鼓を引く山車の上にめっちゃ蓋が開いた酒類が乗っかってるのを見つけ、“楽しいのは良いけど飲み過ぎに気をつけてね”とお節介な心配をしてました。

出汁や半纏・万灯も組合により様々。
1時間ほどかけ全ての万灯が踏切を超えて境内に向かいましたが、本当に大迫力で素敵でした!

昼間の参道散策

後日昼間に同じ場所に行ってみましたが、あの時の熱気が嘘の様に静か。

表参道も綺麗な並木道。

このカフェがある分かれ道を右に進むと表参道で、先ほど紹介したみみずく公園があるメイン入口に繋がります。
参道には他にもお洒落なカフェが数軒あります。

そして、左が西参道でカフェの裏にあるお店に行ってみました。

ひなの郷

こちらはたい焼き屋さんです。

250円〜でたい焼きとしてはちょっと高いけど、変わったメニューが多い♡

中に入るとここに書かれてる以外のメニューもありカフェ(キャラメル)250円を注文。
養殖たい焼きですが、外カリカリ中フワフワで美味しかったです。

途中の商店では御会式で使った万灯を配布。

そのままずーっと奥に進むと、境内裏口があります。
この狭い路地が、御会式の日には路駐自転車で埋め尽くされていました。

数日前の出来事が夢の様な静かさ。

さらに進むと明治通りに出て、自転車なら池袋まで数分。
こんなに近くに素敵なお祭りがあったのに、何故今まで行かなかったのかな(汗)
来年もまた行きたいと思います。

そういえば御会式で近くにいた家族連れのお父さん。
会社からの電話に対して、
「今?忙しいです。お祭りです!」と答えてすぐに電話を切っていましたw
それくらい皆さん本気で盛り上がる、雑司ヶ谷鬼子母神御会式、結構なおてまえでした★

棗 一期: 姓は棗(なつめ)名は一期(いちご)。 ななつの目(①視覚②聴覚③嗅覚④味覚⑤触覚⑥直感⑦閃き)で、 一期一会を楽しみながら、旅を楽しむ! なんでもない日常や失敗も、全てが想い出、全てがネタ! 人生楽しんだもん勝ち!